アービトラージ取引とは何か/裁定取引 (さいていとりひき)

アービトラージ取引とは

アービトラージ取引は、日本語で裁定取引(さいていとりひき)の事を指します。
機関投資家などがよく使用する「低リスクで利ザヤを稼ぐ」というのがポイントの手法です

この取引手法は、同一の価値を持つ商品に一時的な価格差(歪み)が生じた時に、「割高な方を売り」「割安な方を買い」の両取引を行います。その後、両方の価格差が縮まった時点でそれぞれの反対売買を行うことで利益を獲得しようとする取引手法です。

為替や株式、コモディティ、金利など、世界の金融市場で取引が行われている商品は、同一商品であっても、下記のように価格差が生じることがあります。

・市場間スプレッド・・・異なる先物市場間でスプレッドが開く事。
・限月間スプレッド・・・同じ先物で異なる限月間でのスプレッド
・現物市場と先物市場の間で生じるスプレッド

※通常の取引では先物価格は決済を先に延ばしている為、理論上その間の金利分だけ現物価格より高くなっています。

アービトラージ取引での関連用語

アービトラージ取引では下記3つの用語が使用されます。

裁定買い:理論価格よりも割高な先物を売却するのと同時に現物を購入する事。

裁定売り:理論価格よりも低くなっている割安な先物を購入するのと同時に現物を売却する事。

裁定解消:先物を売って現物を買うというポジションを組み、その後利益確定のために先物を買い戻して現物を売却する反対売買の事。

裁定解消売り:裁定解消の際に行われる現物売りの事

株式市場でのアービトラージ取引

日本株式市場で行われるアービトラージ取引では、日経平均と日経平均先物を対象としたものが一般的です。

取引方法としては、日経平均から日経平均先物の理論価格を算出し、日経平均先物に実際に付いている価格が理論価格を上回った時に「先物売り・現物買い」を行います。同時に先物価格が理論価格を下回った時に反対の「先物買い・現物売り」を行います。

これによって、先物価格と理論価格の価格差が縮まった時に反対売買を行うことによって利ザヤを稼ぐことが出来ます。

金融市場でのアービトラージ取引の位置づけ

これまでの説明の通り、アービトラージ取引は市場の歪みを利用した取引手法となります。

その為、金融市場ではアービトラージ取引を行う人が増えることによって、市場の歪み解消が促進されることになります。なので適正な市場価格の形成に役立つ取引という事です。

アービトラージ取引では小さなリスクで小さな利ザヤを稼ぐことになるので、資金力がある方向けの取引手法となります。

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